2009年7月12日日曜日

核密約 あくまで認めない日本政府

 核持ち込みの密約をまとめた文書が歴代次官に引き継がれていたことを元外務次官が認めたのに続き、密約の存在を裏付ける日米会談の議事録が外務省に保管されていた。
 アメリカ側ではすでに資料まで公開されているのに、なんで日本政府は、認めようとはしないのか。
 いわゆる状況証拠が、これだけ明らかにされてきているだけに、政府には逃げ道などもうない。歴代自民党政府が、政権維持のために隠し通してきたから、いまさら認められない、という面子だけの問題なのだろうか。ひょっとして、その密約の裏には、なにか“利権”めいたものが隠されており、そこに拡散するおそれがあるということなのだろうか。
 ちょっと待てよ。今度の総選挙で自公政権が野に下り、民主党中心の政権ができたら、政府はこの問題も認めることになるのだろうか。当然、明らかにされると思うが、事は、政府の問題、国家の問題だとすれば、政権が変わったからといって、すんなり外務省など官僚機構が密約をみとめることになるのかなあ?
 自民党の恥部というのであれば、大いに明らかにしていってほしいものだ。しかし、国家の恥部ということならば、新たな政権がどう対応するか少し不安になる。
 いずれにしても、日本という国の暗部をそのままにして、「国民主権」などありえない。